カニおブログ

好きな飲み物はワンラオジーです

中国人メンツ問題を聞く度に思うこと

時々飲み屋で会うおじさんがこんなことを言っていた。

「中国人部下は人前で叱ってはいけないよね。みんなの前で恥をかかされた(=メンツを潰された)と思われて、一生恨まれるからね。」
 
まあ実際はもっと自然な流れの中で中国人のメンツ論についての話になったんだけど、まあこのテの話は中国駐在員にとってはもう耳タコ。中国ビジネス研修やら中国ビジネスの本なんかでカニみそ漏れまくる勢いで出てくる。
 
だけど、この話を聞く度に思うことがある。そんなの当たり前じゃん。そりゃそうさ。誰だって人前で叱られたら恥ずかしいしムカつくだろ。オレだって嫌だ。しかもなにちょっと「日本人なら人前で叱っていい」みたいな前提で話してんの?
 
みたいな話を餃子の皮5枚くらいに包んで話したら、おじさんはこんなこと言った。
 
「いやいや程度の問題なんだよ。中国人は日本人みたいにサッパリしてないんだよ。日本人は自分が悪かったら真摯に受け取るけど、中国人はメンツ潰された恨みの方が勝っちゃうんだよ。」
 
イヤイヤイヤ、コレは程度の問題じゃねーよ。日本人の中にも恨み深い奴もいるし、中国人でも切り替えの早い奴もいる(割合の問題こそあるかもしれないが)。ちなみにオレ人前で叱られたらどんなに自分が悪くても根に持つタイプよ。そもそも中国人だろうが日本人だろうが、会社の中ではそういうことやっちゃダメなの。なるべく人間関係に配慮して仕事を進めるのはどこの会社でも最低限のビジネスマナーだろ。(という心の声とは裏腹に、実際は「ハァそうですね」くらいの生返事しかしてないが)
 
「中国はメンツ問題がさぁ〜」とか言ってるおじさんはアレか、捻くれた見方をすれば、日本では人前で部下を激詰めしまくるパワハラおじさんでした、ってことか。そもそも中国に来たばかりのオッサンが偉そうに講釈垂れてることそのものも気に入らなかったが、このおじさんは例え日本人であっても人前で部下を叱るのはよくないってことに気づいているのだろうか。
 
まあちなみにカニ夫自身は部下いないからよくわかんないけど、以前中国人の上司に(自分の責任ではないのに)みんなの前で吊るし上げられたときは、ずっと呪いの言葉を唱えてたけどね。