カニおブログ

好きな飲み物はワンラオジーです

僕たちは配られたカードで戦うしかないんだよ!!

どんなに酷いカードが配られようと、自分の運命を嘆いていては何も始まらない。配られたカードで戦うしかないんだ。そんなことは分かっていても、神を呪わずにはいられない時だってある。否、僕は今髪のない奴を呪っている。昨年末に辞めてしまった通訳のおばちゃんの代わりに新しく来た弊社上司の通訳さん(薄毛男。ブラマヨ小杉にちょっとだけ似ている)。日本語は学校で覚えたのではなく、東京ラブストーリーを見て覚えたそうだが、通訳を生業にしようとしている癖に日本語能力が極端に低い。カラオケにいる夜のお姉さんの方がよっぽど日本語がうまい。特に印象的だったのは、合弁会社の会議の中で、合弁相手の中国人が発言した「クレーンの作業効率アップ策を考える必要あり」という至極まともな発言を、「クレーンをいっぱい買いたい」と超翻訳して上司に伝えた結果、「何を訳のわからないことを言っているんだ!」と日本人上司激怒、まともな事を言った中国人も何故怒られたのか解らず、突然キレた日本人上司に激怒といった事件を巻き起こしたこと。それ以来、上司が参加する会議には僕がサブ通訳として呼ばれるようになり「小杉の通訳が合っているかきちんと聞いておけ」と、今では何故か僕が通訳のチェック役をやらされている。しかし髪の毛は少ないくせに、プライドだけはやたらと毛高いようで、間違えを指摘すると「じゃあ貴方が通訳やったらいいじゃないですか」と仕事を僕に全力でアウトソーシング。会議終了後、僕に仕事を押し付けたことをそっちのけで「フフフ、貴方中国語うまいですね(ニコリ)」と爽やかに言えてしまえるそのセンス、ただただシンプルに凄いと思う。中国によくありがちな縁故入社なのかもしれないが、たとえ神がいなくても、髪がない奴が使えなくても、僕らは配られたカードで戦うしかないんだ。それに引き換え、我々の工場を度々訪れてくれる某取引先の通訳さん(笑顔が素敵な美人。ちょっとだけ北川景子に似てる)はどうだ。お見かけする度に美しくなり、こちらもお見かけする度に羨ましくなる。彼女の日本語能力の高さを初めて実感したのは、日本から来たうちの親会社のお偉いさんが「クレーン買うお金もないから、誰かおクレーン」というしょうもないダジャレを言った時のこと(ちなみにそのお偉いさんは何の因果かちょっとだけ林家ペーに似ている)。北川景子は嫌みのない愛想笑いを浮かべながら「フフフ、クレーンをくれーん、なんて面白いですね(ニコリ)」と爽やかに言ってのけたのだった。こんな美人で日本語能力が高く、しかもオヤジ心を鷲掴みにする女性、一体どこのカラオケからスカウトしてきたのだろうか。北川景子の日本語理解力の高さと日本的人間関係の間合いのセンス、ただただシンプルに凄いと思う。また、幾ら相手が語学堪能とはいえ、中国人相手に日本語のダジャレを何の躊躇もなく言ってのける林家ペーのセンスも、ただただシンプルに凄いと思う。ともあれ、どんなに酷いカードが配られようと、自分の運命を嘆いていては何も始まらない。僕は配られたカードで戦うしかないんだ。そう自分に言い聞かせながら、すっかり禿げ上がった自分の手持ちのカード(ブラマヨ小杉)と、眩い光を放つ相手のカード(北川景子)を見比べている。そして同時に、僕の髪がストレスで抜けやしないか、ただただ髪の神に祈っている。

 

今週のお題「印象に残っている新人」