カニおブログ

好きな飲み物はワンラオジーです

雨の日の午後、柴咲コウと男のプライドと。

4月2日土曜日、清明節3連休の初日の午後3時。外は生憎の雨。いや僕にとって雨かどうか、連休の初日かどうかは関係ない。僕はいつもの喫茶店でコーヒーを啜りながらMacbookを開き、中華タバコを咥えながら黙々と日本の親会社に向けたレポートを書いている。いつも通りの週末だ。Macbookだからと言ってドヤ顔なんかしてる余裕なんかない。何故なら日本は3連休ではないからだ。ちなみに僕自身は日本が3連休だろうが、ゴールデンウイークだろうが、盆だろうが正月だろうが関係なく働いている。一方で春節国慶節で日本に帰れば日本の本社に呼び出される。もうバカバカしくて不公平だとすら思わなくなってきた。今週の出張先(今週の移動距離約4000キロ)で価格が高すぎることについて取引先の若い購買の兄ちゃんにネチネチ嫌みを言われた件について克明にレポートを書いていると、隣のテーブルから日本語が聞こえて来る。本日7本目のタバコに火をつけながらふと隣に目を落とせば日本人のおじさんがKTVで見つけた愛人らしき柴崎コウ似の美人(おっぱい大きめ)と仲良く話をしている。どうやらその女の子に日本語を教えているようだが、その内容はどうやら若干エロティックなもののようで、時折「ヤダ、アナタホントにスケベネ!」などと、けらけら笑い声が聞こえる。ああ、おじさんうらやましい。いい気なもんだ。あんたは毎週土曜日にこの喫茶店で柴咲コウにセクハラ発言してりゃいいかもしれないが、こちとら毎週土曜日はわざわざ片道3時間飛行機に乗って、年下のいけ好かない購買の兄ちゃんのお守りをしにいったことや、社内会議で日本人1人で送り込まれ、合弁先の中国人上司から全ての責任をなすりつけられそうになったことといったヘドが出そうなエピソードをノートを見ながら思い出し、ヘド吐きながらレポートに仕上げ、聳え立つクソの如き日本本社に送付しなければならぬ。こちとらマイナー出資の合弁企業に送られた人質だ。一人一台の社用車と運転手と通訳が当てがわれてる100%出資子会社で日本人だらけの環境でぬくぬく働いているあんたたちとはそもそも置かれてる環境が違う。中国語が喋れなきゃ即死、中国人とマジゲンカ出来なければ即死、地方都市で汚いローカル飯屋で一人で水餃子食べなければ即死(なお腹を壊しても即死)といったヒリついた環境で働いたことがあるのか。目を見れば僕にはわかる。あんたは柴咲コウを飼育してやってる位に思っているのかもしれないが、柴咲コウにセクハラして喜んでいるあんたの目はまるで飼い猫だ。一生そのだらしない口元からよだれを垂れ流しながらモンプチでも食って生きるがいい。僕はそんな生活を望んでいない。ボーントゥビーワイルドだ。柴咲コウと仲良くなりたい。いや、そんな楽な仕事をしながら間抜けヅラを晒すくらいなら、僕は生きるか死ぬか、黒か白か、伸るか反るか、デッドオアアライブの厳しい環境に身を置く狼でありたい。でも柴咲コウとすげーチュッチュしたい。中国大陸を縦横無尽に駆け続ける狼であれ。ああ柴咲コウがおじさんと腕組んで出て行っちゃう。ああ腕組んでるけど絶対おっぱい当たってるじゃんもう死にたいよぉ!ちくしょう!守り続けろっ、狼としての矜持をっ…!!